当クラブの指導者2名が暴力行為の疑いで逮捕された件につきまして、一部報道やインターネットなどに掲載されている内容には誤解や、事実と異なる部分が多数あり、ここに説明させて頂きます。
まず、当クラブの指導者が補助についていながら、5年生(当時)の選手が平行棒の練習中に怪我をしてしまったことは事実であります。
しかし、報道にあるように足首をつかんで投げたという内容は全くの虚偽であり、当クラブの指導者が通常行っている補助・指導をしていたに過ぎません。
結果として、送検後に勾留の延長がされることもなく、両名とも不起訴という決定が下されました。
事故が起きた時、一部始終を見ていた選手が複数名おります。この選手たちは警察からの調書を一度も取られておらず、逮捕後、弁護士を通して事実の説明をいたしました。 特に、平行棒の練習中に足首をつかんで投げるという行為は、現実的に無理なことであり、実際に同じ身長の選手にて再現が不可能である証拠を提出いたしました。
また、報道やインターネットにおいては、噂など事実に基づかない一方的な誹謗中傷が多数見受けられ、暴力行為がなかったという事実を知る生徒や選手たちは大変な心的ストレスを抱えております。このような記事には弁護士を通じて、適切に対処して参ります。
不起訴の決定を受け、指導者資格の一時停止も解除され、両指導者ともに当クラブにてすでに指導を再開しております。
事故とはいえ、選手に怪我を負わせてしまったことは事実であり、二度とこのようなことがないように徹底するとともに、子供たちに体操の楽しさを伝え、心身ともに健全になれる指導を心がけて参ります。
日本体操協会最終報告
静岡市体操クラブ指導者が「指導における暴力」で逮捕された件に関する報告(最終)
標記の件につきまして、本協会は警察による「逮捕」の事実を受け、2016年1月18日付にて当該指導者である寺尾直之、寺尾直希の両名の本協会登録を一時停止としていましたが、当該者からの報告書提出ならびに静岡地方検察庁からの「不起訴決定告知書」を確認のうえ、4月15日開催の常務理事会にて両名の登録一時停止を解除いたしました。
「逮捕」という事実により、両名の指導者としての名誉が著しく傷つけられたことについて、本協会は誠に遺憾に存じております。
本協会としては両名の名誉が一刻も早く回復されることを切に願いますとともに、体操関係者ならびにスポーツ関係者の皆様におかれましては、両名の名誉回復に、ご理解ご尽力を賜りますよう何とぞ宜しくお願い申し上げます。